2017年9月7日木曜日

ウルトラマンはどこから来たのか?


「胸につけてるマークは流星」 (間違っていたらゴメン)
大抵の人はウルトラマンを知っている。ウルトラマンは私が小学校の時(1966年、私が10歳の時でした)に始まったが、以後、ウルトラマン○○と続いて、現在は「ウルトラマンジード」が放送中らしい。毎週土曜 9:00 - 9:30にテレビ東京系列でやっているので、見てみるのもいいだろう。私は見ていない。しかし50年以上も続く長寿番組になるとは思わなかった。

さて、このウルトラマンはM78星雲の光の国から来たことになっている。今ではごく一般に知られているが、M78星雲の先頭のMはどういう意味があるのか知らない人も多い。
Mはメシエの頭文字である。救世主ではない。救世主はメシアである。メシヤは食堂である。

フランスの天文学者だったメシエは彗星の観測・研究をしていたが、紛らわしい天体があるので、彗星と区別するために紛らわしい天体のリストを作った。これをメシエカタログと言い、M1~M110番までの110天体がある。これらは彗星と同じように淡い雲状に見えることから「星雲」と言われている(中には二重星などもあるのだが)。現在はNGC(ニュー・ジェネラル・カタログ) と併用して使われる。MとNGCは重複しているのでMナンバーの星雲は大抵NGCナンバーも持っている。NGCは私が勉強していた時は8,000ぐらいあったように記憶している。
メシエがいた頃の星雲は次のように分類されていた。現在はもっとこまかく分類されるが、メシエの分類が基礎となっている。

系外銀河
すぐ思い浮かぶのが系外銀河である。渦巻き状のものが多い。これだけが星雲と勘違いしている人もいる。下はM31・アンドロメダ銀河(NGC 224)である。名前の通り、太陽系の外にある。銀河鉄道999の終着駅でもある。
球状星団
見かけ上は球状に見える星団(星の集まり)のことである。もちろん高倍率で見れば一つずつの星が見えるが、中心付近はさっぱりわからない。下は、M15(NGC 7078)ペガスス座の球状星団である。代表的な球状星団である。
散開星団
球状星団ほどではないが、星が密集して見えるもの。下は、M45(NGCのいくつかの星雲を含む)プレアデス星団、和名は「すばる」である。
惑星状星雲
銀河系内にある円盤状やドーナツ状をした星雲である。新星や超新星爆発で吹き飛ばされたものと考えられていたが、巨星が収縮する段階で放出したガスが紫外線で照らされているものらしい。下はM57(NGC6720)環状星雲である。
散光星雲
恒星からの光を反射したり、星間物質が発光したりしているもので、M78星雲もこの仲間である。下はM78(NGC2068)である。光の国である。
M78星雲を見てみたい人のため、位置を示しておく。天体観測が好きな人には不要だろうが。

ちょっと、上記の他におもしろそうなものを挙げておくので、望遠鏡で見て下さいね。ちなみに私はカラフルに撮影できるものが好きです。
M1(NGC1952) かに星雲
メシエの1番。有名である
NGC6302 バタフライ星雲
何故かあまり知られていない
NGC 2237-9,NGC 2246 ばら星雲
夜空に咲く真っ赤な薔薇である
撮影しやすいこともあってファンが多い
(番号なし)バーナードループ
オリオン座を囲むようにあるが、
大きすぎてあまり人気がない
(番号なし)馬頭星雲
人気があるが、私はあまり好きではない
大マゼラン雲(多くの星雲を含む)
点の南極近くにあるので、私は見たことがない。
宇宙戦艦ヤマトが目指した場所である。







1 件のコメント:

  1. 亜由美です。宇宙には色々不思議なことがありますね。詳しく説明して、勉強になりました。

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