2017年5月25日木曜日

整形外科に入院すると恐ろしい仕打ちが・・・

42~43歳の頃である。バスケットボールの練習をしていたら膝が痛くなった。家に帰ってから湿布をしたが、痛みはとれない。そのうちに膝関節に何かが引っ掛かって、膝が曲がったまま伸びなくなった。さすがに歩けなくなったが、ズボンを脱いで膝を見ると何か出っ張ったところがある。それをぎゅっと強く押すとあまり痛くなくて、なぜか関節内に戻った。

これは医者に行かなくてはならない。一番近くの籔医者とのうわさが強い病院に行った。籔医者なのだが、他の整形外科はもっと遠いところにある。なんかうわさとは違って、よく診てくれる医者だった。後から聞けばたまたま大学病院から月に2回とか来る医者だったらしい。他の大きい病院を紹介してもらい、MRI検査をやって、半月板損傷となった。
図のように半月板は片足に2枚ある。その半月の内側3/4は血流がない。血流がないところでは組織は再生しない。この部分が損傷すると手術で縫うわけだが、元に戻ることはない。私の場合は完全に断裂した上に1/4ほどしか残っていなかったので、その残った半月板が元来ある位置からはみ出して、関節に引っ掛かっていたらしい。

という訳で、手術することになってしまった。とある県立病院に入院して、膝に2つ穴をあけて、カテーテルを通した。一つはカメラ、もう一つは手術用具だ。膝の数ミリの穴からいれるから、七人の小人が使うような小さい道具である。しかも、手術は画面に映し出され、丁寧にも先生の解説がつく。
「しかし君は膝を酷使しとるな」
こんな酷いのは見たことがないと何回も言われて、ちょっと落ち込む。その内眠くなってきたので、
「眠くなってきたので、眠ってもいいですか」
といって、うとうとしてしまった。

手術が終わると動けない。当たり前だが動けない。尿はカテーテルじゃなくて尿瓶。2日すると車椅子。なんとか車椅子を動かしてそこら辺を動き回る。もう2日ぐらいすると今度は「膝を曲げて」と言われる。痛くて曲がらない。「元々、曲がってたんだから、大丈夫」と軽く言ってくれる。そう言われても、痛いものは痛い。曲がらないものは曲がらない。それから毎日膝を曲げる練習と歩く練習。つらい10日間であった。なんとか歩けるようになって退院したが、その後もストレッチを続けている。

結局今でも痛いままで運動はできない。何で手術したのかよく分からないときもある。金を返せとも言えんし、困ったものではある。そして、ブログでボヤくのであった。


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