さて、私は、都市伝説の中では有名な方の「摩耶観光ホテル」に行くことにした。別名「マヤカン」と呼ばれているこのスポットは要するに、一言でいえば山中の廃墟である。しかし、私が山を登り始めた頃にはホテルとして営業していた。ハイキング道がホテルのすぐ横を(敷地内かも)通るので、知っている。
摩耶観光ホテル(本物) |
私が行った時は立入禁止であった。入口はケーブル駅の脇にあるので、駅員に叱られる。だからマヤカンを探検する人は、下から山を登って来る。一番早いのが杣谷堰堤から尾根筋を登るのだが、坂がきつい。もうひとつは摩耶東谷の途中から斜面を登るのだが、坂がきつい。入口に「通行禁止」の立て札があるが、見てはいけない。摩耶東谷に至っては、「道はこれしかないやんか」というところに立て札がある。もちろん、見てはいけない。呪われる。
建物の中は荒れているが思ったほどではない。霊の目撃談はたくさんあるが、あまり感じないから、通りすがりの霊なのだろう。
私は帰りにケーブル駅に出ようと柵を乗り越えているところを駅員に見つかった。
「ここは、立入禁止や!」
「そんなもん、どこにも書いてなかった!」
「入れんように、柵があるやろ!」
「摩耶東谷に柵はなかった!」
「立入禁止の立て札があったやろ!」
「そんなん、見てない!」
ということで無罪放免となった。立入禁止の立て札を見なかったことが決め手になったのだ。
現在は、公式に「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」が催され外からの鑑賞が行われている一方、監視カメラが設置され厳しく管理されている。簡単に言えば、勝手に入ると叱られるのである。
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