2017年4月28日金曜日

たそがれ症候群

なんとなく帰りたくなってくる
たそがれ症候群とは夕方になると「家に帰りたい」といって落ちつきがなくなる認知症の症状の1つである。
記憶が過去に戻ってしまい、声を荒げる、不機嫌になる、不安感が強くなる、過去に住んでいた自宅に戻ろうとする。施設に入所している患者だけでなく在宅患者に起こることもある。
症状が現れると目的なく徘徊し、転倒や骨折、失踪などの危険性が高まる原因ともなる。私の親戚で徘徊の末、用水路に落ちて死んだのがいる。夕暮れ症候群と呼ぶこともある。



対処法としては、夕方に好きなことをする時間を設けるようにする。例えば、お茶やお菓子などで気を引き、リラックスできる雰囲気を作り、夕方の空腹に伴うイライラ感を和らげる。照明を明るくして夕方と思えないようにするなど工夫する。

過去に記憶が戻っているなら、それを否定しない。「自宅に帰る」というなら、「送りましょう」といって、屋外を歩いてお茶を濁すだけで落ち着くこともある。

「今日は遅いから、明日帰りましょう」といって、「帰りたい」という本人の気持ちを受け止めたうえで、今は希望を叶えられない理由をつけて誤魔化すのも有効。翌日になればあらかたのことは忘れている。現実を押しつけることは、本人が混乱する。



0 件のコメント:

コメントを投稿

ストレスケア