昔から須磨・明石と言われるように、須磨は全国的な名所の一つであった。短歌や和歌によくでてくるところである。短歌と和歌はどう違うのか分からへん。最近は神戸の街や北野町などが有名になっているが、時代の移り変わりと言うほかはない。内田康夫の浅見光彦シリーズに、「須磨明石」殺人事件 (角川文庫)というのもあるぐらい有名である。そういえば、浅見光彦も「いつまでも年を取らない人」の仲間である。
山陽電車の須磨浦公園駅で下車すると、ロープウェイがある。それに乗ると源平の合戦で有名な一の谷を見ながら山上駅に着く。そこから展望台まで見慣れない乗り物があるが、警戒してはいけない。歩いても大したことがないが乗る。私のように下半身に障害を持つ者にとっては有難い。多くの人に乗ってもらって、廃止にならないようにしてもらわなければ困る。下半身の障害と言っても息子は元気である。山頂は鉢伏山と言い眺めが良い。尾根の端のように思えるが多分気のせいである。北側の旗振山の尾根に見えても気にしてはいけない。
鉢伏山は六甲連山の西端に当たる。鉢伏山から南は急角度の斜面で海まで続いている。北を見てはいけない。山と海の間の狭いところを、JR山陽本線、山陽電車、国道2号線が通っている。山陽本線と山陽電車はコトコトと走り、時々新快速や特急列車がドッピューンと駆け抜ける。新幹線ができるまでは特急列車や急行列車がひっきりなしに走っていたところである。今は特急や急行の代わりに新快速が走ってる。夕暮れともなると明石海峡大橋の向こうに夕焼け空が見えて美しい。季節によれば橋に沈む夕日が見れるのだろうか?
さて、この辺りが、かつての名所であった。高木彬光の、人形はなぜ殺される、の舞台となった辺りでもある。別荘も多く建っていた。今でも別荘風の建物が残っている。
ここは、道路のすぐ脇をJRの特急急行専用線が通っていた。今、新快速が通っているところである。ここが当時の自殺の名所であった。日本でも有名な自殺の名所であったらしい。もちろん、列車への飛び込み自殺である。
今や、自殺の名所は、青木ヶ原樹海などになってしまった。青木ヶ原樹海は世界自殺名所のランキングに入っているほどである。そして須磨は、鉢伏山、須磨浦公園、海釣り公園、ちょっと離れて海水浴場や須磨水族園のある景色の良い観光地である。
自殺する気のない人は、須磨へ遊びに来てくださいね。
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