2017年7月5日水曜日

私は「不思議の国のアリス」ではない


10年ほど前に脳腫瘍で脳の手術をしてから、時々、変なものを見た。
他の人には見えないものらしい。
それはおそらく妖怪と呼ばれるものの類。

夏目友人帳風の始まり方をしたが、 私は時々変なものが見える。最初はヤドカリのラインダンスであった。もちろん幻覚であると思っていた。左目の視神経に悪性腫瘍がまとわりついていたこともあり、変なものが見えるのだ。おそらく他の人には見えないのだろう。私は他の人ではないからよくわからない。
そのうちに、時々、距離感がおかしくなる現象が現れた。もちろん手術のせいだと思っていた。多分手術のせいだろう。左の脳と視神経付近を放射線でグリグリやられたせいだと思っていた。

左目に何かの違和感が残ったが、白内障だったのでそう心配はない。だんだんと左目の視力が落ちてきたのにはちょっと困った。度々メガネを買いなおさなければならない。長期入院で費用がかかっている上、メガネ代も馬鹿にならない。とりあえず、メガネより左右視力の変化に対応しやすいコンタクトレンズにすることにした。遠近感がおかしいのは目をつぶることにした。ところがコンタクトレンズにすると老眼のため近くが全く見えなくなった。少し離れたところは遠近感がぼけているので、よく何かに躓くようになった。よく転んでけがをするようになった。ずっと、脳の手術をした人はこのような症状があると思っていた。

「不思議の国のアリス症候群」というのを知った。これだったのか。と思って調べてみると少しだけかすっている。抗精神薬の使用でも同じようなことが起こるらしい。抗精神薬の使用でも起こるらしい。そうだったのか!こちらの方は見に覚えがある。精神的な病気で抗精神薬を使っている。じゃあ仕方がないな。今のままで精神は安定しているから・・・。

私は「不思議の国のアリス」ではないが、それに近いものである。しかし本物の不思議の国は見てみたかったような気がする。

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