2017年5月31日水曜日

夕暮れどきはさびしそう NSP 1974年

「夕暮れどきはさびしそう」はNSPという3人グループが1974年に歌ったヒット曲である。

NSPは、New Sadistic Pink(新しい加虐的なピンク色?)というアマチュア時代のグループ名の頭文字を取ったもので、決して、NK(North korea) Stupid Pig(北朝鮮の愚かな豚)の意味ではない。ロック志向でありながらフォーク調が流行っためフォークグループの仲間に入れられている。この曲では当時は珍しかったオカリナが演奏に使われている。

「夕暮れどきはさびしそう」の舞台となった河原は、作詞・作曲した天野滋さんの出身地であり、3人が学生時代を過ごした一関市の磐井川ということである。

なお、リーダー兼ボーカルであった天野滋さんは、2005年7月1日に脳内出血で死去した。







夕暮れ時はさびしそう
                                             作詞/作曲 天野 滋

田舎の堤防 夕暮れ時に
ぼんやりベンチに すわるのか
散歩するのも いいけれど
よりそう人が 欲しいもの

あの娘がいれば 僕だって
さびしい気持にゃ ならないさ
まわりの暗さは 僕達のため
あの娘が来るのを 待っている

夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない


夕焼け雲さん 伝えてくれよ
あの娘のお部屋の 窓ぎわへ
虫にさされるのは いやだけど
肩をならべて いたいよと

こんな河原の 夕暮れ時に
呼び出したりして ごめんごめん
笑ってくれよ ウフフとね
そんなにふくれちゃいやだよ

夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない


夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない

おうちの人に おこられるかな
呼び出したりして ごめんごめん
もうちょっとだけ いっしょにいよう
帰りたいなんて いわないで

そうか君は 笑うのが
へたに なっちゃったんだね
あんまり僕を 困らせないで
そろそろ笑ってくれよ

こんな河原の 夕暮れ時に
呼び出したりして ごめんごめん
笑ってくれよ ウフフとね
そんなにふくれちゃいやだよ

夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない

夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない

夕暮れ時は さびしそう
とっても一人じゃ いられない


夏のおすすめ避暑地

そろそろ暑くなってきた。この間まで寒かったのに、不思議なことである。1月から5月までだんだんと暑くなってきたような気がする。でもまだまだこれから暑くなるのだ。6月、7月、8月と暑くなって今年も40℃を超えるのかも知れない。さらに9月、10月と暑くなっていくに違いない。12月には50度の猛暑になるかも知れない。といつも考えるのだが、毎年冬が来るのはなぜだろう。不思議なことである。

夏と言えばやはり高原だろう。気温は標高100mにつき0.6℃下がる。1000mの高原なら6℃の温度差がある。大阪や神戸が35℃あっても、1000mの高原なら29℃である。これが暑いかどうかは個人の感覚によりますな。


【滋賀】
伊吹山(1377m:8~10℃)亜高山植物のお花畑がある。車で登れる。
函館山(600m:3~6℃)「ゆり園」「コキアパーク(植物園・レストラン・売店など)」ロープウェイで登れる。
マキノ高原(300m:2~3℃)キャンプサイトやアウトドアスポーツ、登山、森林浴。
琵琶湖バレイ(1100m:6~10℃)「びわ湖テラス」「自然と遊ぶ・楽しむフイールド」「レストラン」「土産物屋」がある。ロープウェイで登れる。
比叡山(800m:4~7℃)「延暦寺」「ガーデンミュージアム比叡」「カフェ」「土産物屋」がある。車・ケーブルカーで登れる。

【京都】
碇高原(400m:2~4℃)大草原、碇高原総合牧場。
貴船(標高は高くない:6~10℃)川床料理。車で行けるが、電車やバスの方がいいかも。
童仙房(500m:3~5℃)「昔の開拓地の姿を残す高原」車で登れる。

【大阪】

【兵庫】
六甲山(900m:5~8℃)「植物園」「牧場」「アスレチック」「六甲枝垂れ」「六甲ガーデンテラス」お土産・レストランなど多数。車でもケーブルカーでも登れる。
峰山高原(1000m:6~9℃)「ハイキング」「ホテル」。車で登れる。
砥峰高原(900m:5~8℃)きれいな草原だが何があるわけでもない。車で登れる。
ちくさ高原(900m:5~10℃)トレッキング。
瀞川平(700m:4~7℃)トレッキング

【奈良】
生駒山(600m:3~6℃)「遊園地」ケーブルカー・車で登れる。
曽爾高原(900m:5~8℃)ハイキングと温泉。車で登れる。
大台ヶ原(1600m:9~15℃)ハイキング。車で登れる。
天川村(800m:4~10℃)自然の遊び多数。車で行ける。

【和歌山】
高野山(900m:5~8℃)宗教施設。ケーブルカー、車で行ける。
生石高原(800m:4~7℃)眺めがよいが特に何があるわけではない。車で登れる。

【その他】
八塔寺ふるさと村(400m:2~4℃)トレッキング・散歩。車で登れる。

デートの参考にでもして下さいね。場所によっては長そでの服を持って行った方がいいかも。

2017年5月30日火曜日

源氏物語第13帖「明石」

知る人ぞ知る。知らない人は知らない(こういうのが多いな)。源氏物語に「明石」が出てくるのである。一言で言えば、前半は源氏物語はスケベ男の光源氏が次々に女をモノにしていく話で、後半はその子孫のただれた生活ある。平安時代に、これを女流作家の紫式部が書いたのである。小説の内容から分かる通り、紫式部は元祖・ポルノ作家である。宮廷ではかなりもてはやされて次の帖が出ないかと言われていた。コピー機のない時代だから手書きで書き写していたと思うが、まだ発見されていない帖もある。

さて「明石」は源氏物語の第13帖にある。
光源氏はちょっとした悪さがバレて京の都から追い出され、須磨に身を隠した。しかし、日頃の悪行の数々から、天災に見舞われるようになった。その時、父・桐壺が夢枕に立ち須磨から離れるように教えてくれた。翌朝、明石入道が現れ、光源氏は明石へ逃げることとなった。明石入道は娘の「明石の御方(明石の君)」を都の貴人に嫁がせようとしていたので、ほどなく「男と女の関係」(推理物でよく使われる表現)になった。ところが、これを知った紫の上(源氏の第2夫人:正妻は葵の上)の怒りをかい、「明石の御方」への足が遠のく。
さて、宮廷では疫病が流行り、気弱になった帝は光源氏に都へ帰ることを許す。しかし、既に明石の御方は源氏の子を身ごもっており、別れを嘆く明石の御方に源氏はいつか必ず都へ迎えることを約束するのだった。

大体、こんな話である。妊娠までさせてしまった女と、うまく別れようとする光源氏の姿勢は、男の鑑であるが、女の敵でもある。
さて、この源氏物語はフィクションであるが、源氏が明石の御方の元へ夜這いした道を「蔦の細道」という。これは無量光寺に現存する。なぜかな?

無量光寺
無量光寺(むりょうこうじ)は兵庫県明石市にある浄土宗の寺院。源氏物語明石の巻に登場する、光源氏の「浜の館(たち)」のモデルである。門前にある細い道は「蔦の細道」と呼ばれ、光源氏が明石の君に逢うために通った道のモデルとされる。



付近は神社仏閣が多いが、荒れている寺なども多い。整備してお寺廻りができれば観光客も増えるのになあ。





2017年5月28日日曜日

姫路南部から明石へ鹿の民話

姫路南部海岸沿いに妻鹿(めが)という街がある。昭和然とした少し古い町並みだ。この辺りは灘という地区である。この話は私が祖母から聞いた話であるが、もしかしたら伝えられている話とちょっと違うかも知れない悲恋の物語である。
大昔このあたりに夫婦の牡鹿と牝鹿が住んでいた。ある日、牡鹿は牝鹿をこの地に残して海を渡り島へ行ってしまった。
夫が行ってしまったので、牝鹿は会いたい会いたいと涙で枕を濡らすのであった。

とある漁師が漁に出ようと船を漕いで沖に出ようとしたとき、海岸に自分を呼ぶ若い女の姿を見つけた。男はいつでもスケベなものである。漁師はその女を船に乗せてやることにした。女は家島へ行きたいと言う。

漁師は家島の方へ船を進めたが、もうすぐ家島群島というあたりで、若い女をふと見た。すると、なんということか、女は鹿に変わっていたのであった。女は鹿の化身であった。なぜ家島群島に到着するまで、人間の姿でいなかったのかという疑問は当然残る。例えばウルトラマンのように3分しか持たなかったのかも知れない。

漁師は驚いて櫂で鹿を殴って殺す。若い牝鹿となれば、バンビのように可愛かったに違いない。驚いたからと言って殴り殺すとは万死に値する行為である。すると空がにわかにかき曇り、暴風雨となった。漁師は鹿の死骸を海に捨てると明石あたりの海岸に流され、ようやく難を逃れることとなった。万死に値する行為を行った漁師が、生きて再び地を踏むことに違和感を感じる人がいるかも知れないが、祖母はかなりいいかげんな人だった。

やがて、人々は鹿の化身の女が立っていた海岸を「妻鹿」と呼ぶようになり、家島群島の妻鹿よりの大きな島を「男鹿島」と呼ぶようになった。こう聞くと「なるほど」と思う人もいるかも知れないが、何しろ出どころの怪しい話である。「妻鹿」に対するなら「夫鹿島」が正しいのではないかという気もする。
男鹿島

漁師が鹿の死骸を海に捨てた場所は、「鹿の瀬」と呼ばれる漁場であるが、播磨灘の中央付近である。鹿の血が流れて赤い石となったと言われる赤石が、林崎松江海岸にある。これが明石という地名になったらしい。

鹿の死骸は林崎の海岸に打ち上げられ、宝蔵寺に手厚く葬られた。やがて牝鹿の塚から松が生え、「牝鹿の松」と呼ばれる名松となった。この宝蔵寺は、漁師の網にかかった毘沙門天を祀った、古くからある由緒正しいお寺である。現存している。

この宝蔵寺から隠れキリシタンの壁に埋め込まれたマリア観音の十字架が発見されたのは、まだまだ先、昭和40年頃のことである。
マリア観音



2017年5月26日金曜日

謎の漁港で潜っていた頃

小学生から中学生の頃は夏になると海で泳いでいた。海水浴場はもちろんであるが、自転車で行かなければならず少々遠い。しかし、天は我々を見放さない。近くにも泳げる海があるのだ。もっとも、遊泳禁止区域だったが。

港の中を潜ると水が濁って前がよく見えない。船の出入り口に近づくと流れが速くなる上に船に轢かれる恐れがある。水産会社からは鰯の血が流れてきて、その中に鰯の頭も混じっている。底は膝ぐらいまでヘドロが溜まっていて、その中にワタリガニが住み着いている。不用意にヘドロの中に足を突っ込むと、ワタリガニの爪が私の足を襲う。数時間泳いでいると鰯の匂いが染みついて、必ず親に叱られる。
夕暮れは大きな太陽が美しく、それを見ていて親に叱られたこともある。


白砂青松

港の隣には砂浜がある。もちろん遊泳禁止である。下水が直接流れ込んでいるからだ。下水の反対側には下水処理場があって、そこからも水が流れ込んでいる。聞いたところによると昔は白砂青松の名所だったらしい。松はたしかにあるのだが、防波堤の内側である。ただ、私の一番古い記憶には、防波堤のない景色を覚えているので、昔はそのような景色だったのであろう。

しかし、下水をたれ流していた会社は当局から手入れを受け、下水処理場は技術の進歩によってメダカやホタルが住めるようになった。もっともメダカやホタルは住んでいない。砂浜は再生されたが、私たちは入れないようになった。ウミガメが卵を産んだからだが、よく聞くと1回来ただけらしいが。



2017年5月25日木曜日

整形外科に入院すると恐ろしい仕打ちが・・・

42~43歳の頃である。バスケットボールの練習をしていたら膝が痛くなった。家に帰ってから湿布をしたが、痛みはとれない。そのうちに膝関節に何かが引っ掛かって、膝が曲がったまま伸びなくなった。さすがに歩けなくなったが、ズボンを脱いで膝を見ると何か出っ張ったところがある。それをぎゅっと強く押すとあまり痛くなくて、なぜか関節内に戻った。

これは医者に行かなくてはならない。一番近くの籔医者とのうわさが強い病院に行った。籔医者なのだが、他の整形外科はもっと遠いところにある。なんかうわさとは違って、よく診てくれる医者だった。後から聞けばたまたま大学病院から月に2回とか来る医者だったらしい。他の大きい病院を紹介してもらい、MRI検査をやって、半月板損傷となった。
図のように半月板は片足に2枚ある。その半月の内側3/4は血流がない。血流がないところでは組織は再生しない。この部分が損傷すると手術で縫うわけだが、元に戻ることはない。私の場合は完全に断裂した上に1/4ほどしか残っていなかったので、その残った半月板が元来ある位置からはみ出して、関節に引っ掛かっていたらしい。

という訳で、手術することになってしまった。とある県立病院に入院して、膝に2つ穴をあけて、カテーテルを通した。一つはカメラ、もう一つは手術用具だ。膝の数ミリの穴からいれるから、七人の小人が使うような小さい道具である。しかも、手術は画面に映し出され、丁寧にも先生の解説がつく。
「しかし君は膝を酷使しとるな」
こんな酷いのは見たことがないと何回も言われて、ちょっと落ち込む。その内眠くなってきたので、
「眠くなってきたので、眠ってもいいですか」
といって、うとうとしてしまった。

手術が終わると動けない。当たり前だが動けない。尿はカテーテルじゃなくて尿瓶。2日すると車椅子。なんとか車椅子を動かしてそこら辺を動き回る。もう2日ぐらいすると今度は「膝を曲げて」と言われる。痛くて曲がらない。「元々、曲がってたんだから、大丈夫」と軽く言ってくれる。そう言われても、痛いものは痛い。曲がらないものは曲がらない。それから毎日膝を曲げる練習と歩く練習。つらい10日間であった。なんとか歩けるようになって退院したが、その後もストレッチを続けている。

結局今でも痛いままで運動はできない。何で手術したのかよく分からないときもある。金を返せとも言えんし、困ったものではある。そして、ブログでボヤくのであった。


2017年5月23日火曜日

動揺! 森のくまさんの本当の歌詞

童謡シリーズ「森のくまさん」怖いのでしょうか。日本で伝わっているのとは、少し歌詞が違うのです。

The other day, I met a bear
a great big bear away up there
I looked at him he looked at me
I sized up him he sized up me
he said to me why don't you run
I see you ain't got any gun
and so I ran away from there


but right behind me was that bear
in front of me there was a tree
a great big tree oh glory be
the nearest branch was ten feet up
I'd have to jump and trust my luck
and so I jumped into the air
but I missed that branch on the way up there
now don't you fret now don't you frown
'cause I caught that branch on the way back down
this is the end
there ain't no more
unless I meet that bear once more
and so I met that bear once more
now he's a rug on my cabin floor


歌詞 日本訳

ある日、わたしはくまさんに出会ったの。そこから離れて♥偉大で巨大なくまさん♥
わたしはくまさんを見つめ、くまさんはわたしを見つめたの。(ふたりは見つめ合いお互いの気持ちを確かめたの。私:逃げよう。くまさん:食べよう)
わたしはくまさんのサイズを測り(ナニの?)、くまさんはわたしのサイズを測ったの(ナニの?)。
くまさんは、「あなたは銃を持ってないようだから、お逃げなさい」とわたしに言ったの。(おい!食べるんじゃないのか!)
それでまあ、わたしは、そこから逃げ出したの。

でも、わたしの後ろにあのくまさんがいるの。
わたしの前には大きな木があったの。おお。一番近い枝でも10フィート(3.05m:バスケのリングの高さ)も上なの(そりゃ無理だよ)。わたしは運を信じて跳ばなくっちゃならないの。そしてわたしは空中にジャンプしたの。でもわたしは跳びすぎて枝をつかみそこねたの(走り高跳びをやりなさい)。
心配しないで、眉をひそめないで。わたしは落ちるときに枝にしがみついたから。
これでおしまい。
もうこれ以上はないの。
わたしはもう一度だけあのくまさんに出会うの。
そうわたしはもう一度あのくまさんに出会ったの。(今度は銃を持っていたんだろうね)
今はくまさんはわたしの小屋の敷物なの。


私が訳しましたので、曲に合うような器用な真似はできません。訳が違っていても笑って許して下さい。

恐いというほどのことではないんですけど、原文ではくまさんは敷物にされてますね。日本ではイヤリングを見つけてくれて一緒に歌うんでしたよね。この差はどこから来たのでしょうか?


2017年5月22日月曜日

変な民間療法

民間療法でおもしろいのはないか調べてみました。
漢方の考え方が多いようで、作り方や処方のグラムまで書いてあるのが多いのですが、どうもよく分からないのが混じっています。
効果の程は分かりませんし、どうなっても責任は取りませんが。

【風邪】
・ネギの白い部分を肛門に入れる
これは「尻ネギ療法」というヤツで某女優が好んでいるという噂の療法です。
お尻にネギを刺すと、上向きに寝るわけにもいきません。四つん這いとなりますが、なんか犬みたいですね。
犬の尻にネギを刺したことがある人は、その様子をyoutubeに投稿しましょう。

【鼻づまり】
・長ネギを鼻に入れる
ネギの白い部分を鼻に詰めるというやつですが、鼻水で弱くなった粘膜を痛めそうな気がします。
臭いの感覚がなくなりそうな気もしますが、嗅覚の鋭い動物などは人間の比ではないでしょう。
犬の鼻にネギを詰めたことのある人は、その様子をyoutubeに投稿しましょう。

おろし生姜
しょうがを、おろした汁を脱脂綿に付けて鼻の穴に詰めます。
これも弱くなった鼻の粘膜を痛めそうですが、嗅覚の鋭い動物には効果的でしょう。
犬に試してみて、その様子をyoutubeに投稿しましょう。

【せき】
・梨の黒焼きのすりおろし汁を飲む
梨の黒焼きがいかにも胡散臭いですね。
すりおろし汁も胡散臭いですね。
飲むのはいいが、味はどうなのでしょうか。

・しいたけ酒を飲む
しいたけ酒とは聞いたことがありません。
昔の「紅茶キノコ」のようなものでしょうか。

【やけど】
・スイカ焼酎を塗る
スイカ焼酎と言うのもイメージしにくいですね。
水っぽそうだし、夏限定っていう感じだし。
なにより、やけどに焼酎は、超~痛そうに気がしませんか?

【歯痛】
・長ネギを痛い歯で噛む
これ、治療法なのかな?とっても痛そうな気がします。
拷問か罰ゲームのような気がするのは私だけでしょうか。

【うつ】
・梅生姜番茶飲む
・煎じクチナシ汁飲む
・煎じイカリソウ汁飲む
この一群、医学的なことは分かりませんが、胡散臭い気はします。
クチナシやイカリソウを煎じて飲む?
イモリの黒焼きでも効きそうに思えませんか?

【関節痛】
・しょうが焼酎
生姜を3か月焼酎に浸けて作ります。
3か月も待てる痛みなら、すぐに治ると思いますが。

【おねしょ】
・煎じ柿のヘタ
・煎じ大根の根
この一群、医学的なことは分かりませんが、胡散臭い気はします。
柿のヘタや大根の根は効果あるんでしょうか?

【喘息】
・煎りほうれんそうの種をすりおろして食べる

ほうれん草の種なんて見たことないよって人は多いでしょう。
効果の程はともかくも、ほうれんそうの種ってどんなんでしょう。どこに売っているんでしょうか?

【中耳炎】
・ごぼう汁を耳にたらす
中に垂らすんでしょうか?
余計に悪くなる気がしますが?

【更年期障害】
・サフランの雌しべ10本を熱湯に浸し、上澄み液を飲みます。
これがサフランの花の中にある赤い部分が雌しべになります。
ちなみに黄色い部分は雄しべです。
なんか、効きそうな気もしますが、やってみなくてはわかりませんね。

これは日本なんですけど、朝鮮半島はもっとすごいんです。
絶対に効果はないと思います。
やりたくないです。
ここからは、読まない方がいいと思います。



朝鮮半島の民間療法がWikipediaにありますが、それを紹介しましょう。
いや、やっぱり紹介しない方がいいかも・・・

栄養不良、身体衰弱、身体発達不足
・松の木に「寄生する木を」煎じて服する
・「南瓜の上に止まった」青蛙の後ろ足二本を食べる
・12,3歳の童の小便を服用する

神経衰弱等精神の衰弱
・犬の汁を飲む(後の補身湯"ポシンタン"である)
・古き火鉢を粉末にして空腹時に酒と混ぜて飲む(火鉢に霊的な信仰がある)
・長男の胎盤を煎じて日に3回飲む

肺病
・人肉の粥を食べる

精神病
・美人の経水を飲む

内腫症
・犬の糞水を一日2~3回飲む
・農家で長年使った小便溜桶を煎じて飲む

疝気
・青蛙の卵10胞を4~5日に食べる

足の麻痺
・鼻の頭に唾を塗る

二日瘧
・人糞を黒飴に包み3日間夜露を受けて丸薬にして呑む
・古い人頭骨を焼き粉にして水で飲む
・患者が男なら牝牛と、女なら牡牛と接吻する

シャックリ
・冷水を三度飲む

体の一部が急に痛む病
・蝿3匹を生で呑む

眼病
・自分の尿で洗えば再発しない
・黄連を母乳に混ぜ、あるいは母乳のみを目に射す

ものもらい
・乳児の亀頭で患部をこする

齲歯
・人糞を焼いて歯に含む

歯痛
・古墓の人骨を歯につけ噛みしめる
・松の枝を油で煎じて口に含む

咽頭病
・犬の頭の煮汁を飲む
・松の花粉を白清に含煮して飲む

赤痢(白痢・痢疾)
・松の樹皮を干して粉にし蜜に混ぜて食べる

チフス(熱病)
・人糞を瓦石に塗って熱し、水に入れてその水を飲む

冷水の滞り
・ドジョウを生で呑む

豚肉の滞り
・干柿を食べる

干柿の滞り
・豚肉を食べる

・人肉または人の陰茎を食べる
・数百年の古い人頭骨で水を飲む

各種腫物
・トカゲの卵4~50個を3~4日に分けて飲む
・人糞に塩を混ぜて貼る

浮皮腫(小児の陰茎の腫れる病)
・ミミズに尿をかけたためだという。
・甘草を煎じて局部を洗う

幼児衰弱
・どこで何を盗んだのかと大喝する

漆毒瘡(漆中毒)
・溝を越えて自分の大便を塗り、また溝を越えて戻る

骨折・脱臼・捻挫
・松葉を熱して温める

死人を蘇す方法
・父には子が夫には妻が薬指を切り、血を死人の頭上にそそぎかける

淋病
・松葉を煎じて飲む
・雌犬と交接するか女性に吸わせる

その他の民間療法

身不足(栄養不良)
・鶏の身に高麗人参等を詰めて、煮込んで食べる(後のサムゲタン)

高熱
・解熱剤として野人乾水(大便を水で溶いた物)を飲用する(李氏朝鮮時代・中宗)

精力強化
・薪割りをする(薪割りは腰を丈夫にして、性器の血液循環を円滑にすると考えられていた)。

産後の滋養
・わかめスープを産後の女性に食べさせる。
・造血、血の浄化作用があり滋養があると言われている。


これに関する新聞記事
『生肝取りが流行 癩患者の迷信から残虐な殺人をする朝鮮』 名古屋新聞 1923/8/11
『吾子の腹を割き生肝を夫に食はす/亭主の長患ひに/鮮女凶行後に自首』 神戸新聞 1930/8/16
『朝鮮料理屋の正体は魔窟/誘惑した女の生血を絞り己れは豪奢な暮し(葺合)』 大阪朝日新聞 1932/12/9
『殺して生血啜る/業病治りたさの半島人/名古屋で少年を殺し自殺』 北國新聞 1938/6/6 夕


日本人にバカにされても仕方ないと思います。

2017年5月21日日曜日

最近の子供は!

バスケットコーチの話です。

選手が試合でもっと勝ちたいなんていうから、
「じゃあ、もっと勝てるように教えようか?」
ということで、少し、約束を増やしました。

「アップをまじめにやること。練習を待ってる間は、他人のプレーを見て、私語はしないこと。移動はダッシュで走ること」

半年たちました。
できません。じゃなくて、やりません。
「できないことは仕方がないが、やらないことはダメ」
と言うんですけど、なかなか思ったように動いてくれません。

保護者がたくさんいる前で、
「おのれは、どんな家庭教育を受け取るんじゃ!」
と言うわけにもいかず、ちょっと困っています。
やっぱり、干した(試合に出さない)方がいいんだろか?と思うこの頃です。

まあ、私もどサボりでしたから、気持ちが判らんわけではないのですが、当時は体罰OK(本当は多分ダメだったと思うが)の時代だったので、よくシバかれました。皆の練習態度が悪いと言ってシバかれたこともあります。私はキャプテンでもないし、ただコーチの話をよく聞こうと一番前にいただけなのに・・・。なんでかわからん?

しかし、今の時代そんなことをすればすぐ問題になります。そこで、最近はあまり叱らないようにしてみました。
「ここは、こうして。さあ、ここまでがんばろう」
とやってます。
これが、次に叱るときに有効となるのです?
「いつも叱らないコーチに叱られた。もっとがんばらなあかん」
と思ってくれればいいのですが、どうも私一人の我慢になりそうな今日この頃・・・。
新たな手を考えないかんのでしょうか???

今日もまた、がまんの時間が始まります。

2017年5月20日土曜日

姫路城の七不思議

昔のことである。私の知り合いで先祖代々姫路に住んでいる男が言っていた。
「姫路は神戸より大きいのに、なんで県庁所在地にならへんのやろ!」
彼はそのことが不満のようだった。いやいや、神戸は百万都市で姫路と比べものにならないでしょう。
「三宮駅前と比べても、姫路駅前の方が賑やかや!」
次々と不可思議なことを並べ立てる。いやいや、三宮の方が賑やかでしょう。
姫路県でも作ればいいのに・・・

姫路は何か雰囲気の違う街である。あちこちに伝承が残るが、城内に「お菊井戸」があるぐらいだから、仕方がないのかも知れない。

姫路城には七不思議がある。昔からあったらしい 。




1.播州皿屋敷
以前にも書いたが有名な話である。間者として忍び込んでいたお菊は、家宝の皿を隠されて、その責任を取らされて殺され、お菊井戸に捨てられた。以後井戸からはお菊が皿の枚数を数える声が聞こえるようになった。

2.宮本武蔵の妖怪退治
耳まで避けた口から火炎を吹く、身の丈六尺の大男の妖怪を、宮本武蔵が天守閣最上階まで追い詰めた。妖怪は武蔵を恐れて逃げて行った

3.刑部姫
昔から姫山の地主神だったが、城を建てたため居所がなくなり妖怪として現れるようになった。宮本武蔵の妖怪退治で姫の悪しき部分だけを葬り、以後は長壁明神として天守閣の最上階に住む姫路城の守り神となった。

4.傾いた天守閣
姫路城が東側へ傾いて行くという話で、昭和の大改修の時に60cmほど傾いているのが確認され土台を補強した。地盤沈下によるものらしい。

5.切腹丸(はらきりまる)
姫路城内にある「切腹丸」建物の石打棚(いしうちだな)が、検視役人の座で下の板場が切腹場、前の井戸が首洗いの井戸と言われているが、実際に切腹した記録はない。

6.千姫を襲う怨霊
千姫には、秀頼と坂崎出羽守、二人の怨霊がとりついて、子孫繁栄を阻止しているとのお告げがあり、姫路城の北西に天満宮を建て秀頼と坂崎出羽守を祀るために建てたところ、待望の姫が授かった。

7.七つ目はないようである。

その他。7つ目はないのだがその他がある。不思議である。
・姫路城でデートすると、千姫の呪いで別れることになる。

2017年5月19日金曜日

この子の七つのお祝いに

前に「かごめかごめ」について書いたような気がするが、認知症が進んでいるのかどうもよく覚えていない。それはまあともかくとして「通りゃんせ」も謎の多い歌である。

斎藤澪という推理作家をご存じだろうか。推理マニアならそれなりに知っているだろうが、そうでない人はそれなりに知らないだろう。第1回の横溝正史賞を受賞しているが、「この子の七つのお祝いに」でデビューしている。ちなみに横溝正史賞は、推理小説の新人賞に当たる。
斎藤澪は推理作家だがかなりホラーに近いものも書いていて、全体に暗い作品が多い。「この子の七つのお祝いに」もかなり恐ろしい話に仕上がっている。好きな人は読んでみるのもいいが、うつ病の人は読まない方がいいんじゃないかと思う。ここでネタばらしをしてしまうと叱られそうなので、この推理小説はこれ以上言及しない。

歌詞はだいたいの人は知っていると思うが、実は作詞家は不明である。「本居長世」とも「野口雨情」とも言われている。

『通りゃんせ』 作詞・作曲 不詳


通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの 細通じゃ 天神様の 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ  御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに お札を納めに 参ります
行きはよいよい 帰りはこわい  こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ

素直に読めば、七五三に天神様にお札を納めに行った歌なのだが、後半に出てくる、「行きはよいよい、帰りは怖い」のところにいろいろな怖い解釈があるようだ。


「子殺し」「間引き」の歌
昔は、貧しい家の子は、育てるのに金がかかるので殺すところがあったそうな。子供を一人殺すと、「こけし=子消し」を作った。人間というのは年中発情期の上、避妊の知識もない時代のことだ。いくらでも子供ができる。避妊具は偉大なる発明である。しかし、中絶なども含めると今の方がはるかに多い気もするが・・・

城内に天神様があった歌
城内の天神様をお参りに行くと、行くときはいいが、帰るときは携帯品を何度も城の警護の者に調べられたので、「帰りはこわい」となった。

最後にひとり捕まえる
「通りゃんせ」の遊びは最後にひとり捕まえる。天神様に遊びに行ったが、帰りには天神様にいる何者かにひとり捕まるという。何もそんなに怖いところで遊ばなくてもいいと思うのだが・・・

東日本の歌
東日本では「こわい=疲れる」というところが結構多いようだ。帰りはさすがに疲れたという意味だという。

七歳までは神様の歌
七歳までは神様と考えられていたから、天神様に「七つになりましたよ」と報告に行くと、「もう私の加護はいらんな」となった。帰りには天神様のご加護がなくなるので、「怖い」となった。

童謡には不気味なものが多い。またネタにしていこう。







2017年5月18日木曜日

西宮市甲山オカルトエリア


それは、西宮市と六甲山東麓が交差するあたりである。阪急電車を夙川駅で乗り換えると甲陽園駅に着く。短い支線だが付近は高級住宅地が多い。甲陽園駅を降りて石段を登ったところに県道があり、それを進むと西宮北高校に着く。この学校は「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台と言われており、時折、学校を撮影に来る変わり者もいるらしい。

ここまで書いたら、話が全く進んでいないのに気付いた。さすが。オカルトエリアである。甲陽園駅から住宅地の中の急坂を登ると甲山という小さい山に着くのだが、この道は住宅地の中とは思えないほど急な道である。まるで登山道だ。真夏なら汗だくになって熱中症を起こしそうな道である。不思議だと思えばもうオカルトエリアに入っているのだ。この一帯はオカルトの名所である。

【①鷲林寺の牛女】
都市伝説である。甲山麓にある鷲林寺に住んでいた(牢に閉じ込められていた)伝説の怪物で、頭は牛で身体は人間である。顔が牛なのになぜ性別が分かるのか、不思議だと思ってはいけない。女を顔で判断するのは良くないことだ。他の部分もあるだろう。乳の数とか胃袋の数とか。牛乳と母乳の味の違いとか。私は長女が生まれた時に妻に母乳を舐めさせてもらったことがある。牛乳より薄くて甘い味である。
さて、バイク野郎がブイブイと走り回っていると、後ろから2本足で走ってくる牛がいる。驚いたバイク野郎は事故を起こしてしまうという伝説だ。
他に牛の頭を持った牛女は、生まれるとすぐに言葉をしゃべり、予言をひとつ残して死ぬというのもあった。
そんなこんなで、鷲林寺は真夜中に肝試しにやってくる参拝客が絶えなかったが、「牛女は残念ながら引越しされました」の看板を立て、ようやく騒ぎは終息したのである。

【②甲山UFO基地】
SFである。六甲山の地下にはUFO基地があり、甲山から出入りしているという。甲山周辺では、その道の権威者達が合同でUFO撮影会を開いているらしい。撮影会でのUFOの写真が新聞に載ったこともある。また、甲山自体が古代ピラミッドの遺跡だという人もいる。

【③五ヶ池】
超A級の心霊スポットである。猟奇殺人、自殺多発、甲山事件、湖畔に広がる廃墟ネタぞろいである。まずはトイレ。山の中の無人トイレだが監視カメラが設置されている。また、トイレ横のゴミ捨て場には、「ワタシをここに捨てないで アナタと一緒に帰りたい」と書かれていたそうである。今はもう消されたらしい。
阪急夙川駅から各心霊スポットを巡るバスが休日に1本あるらしい。終点はもちろん「五ヶ池」だが「阪急バスの裏メニュー」「黄泉の国への片道切符」「限定 心霊バス」とか言われている。もちろん、誰も乗っていないお化けバスである。ちなみに帰りの停留所では現世へ帰りたい霊が待っているとのこと。
稚児ヶ淵というところでは、例のゴミ捨て場に捨てられた乳児が母親恋しさに泣いて追いかけてくるという。まだまだあるようだが、確かに超A級の心霊スポットである。


【④地蔵坂】
地蔵がたくさんあるので地蔵坂といわれている。地蔵さんの呪いかと思いきや、地蔵さんは事故で死んだ人を供養しているようだ。地蔵菩薩は死者の魂を救うはずなのに、おかしいと思っていた。実際(?)は、後続車から見ると甲山墓地あたりで事故車(先行車)の屋根に白い人影や青白い人魂が見えるらしい。

【⑤甲山町】甲山事件の現場。学園の園児が複数トイレの浄化槽に投げ込まれて死亡。いまだに真犯人は不明。

【⑥夫婦岩】県道82号線にある祟りの岩。どこにでもありそうなのだが。道の真ん中に岩があるが、撤去を請け負った工事関係者が怪死するので、今ではどこの業者も撤去工事を請け負わないといういわくつきの岩である。この岩の近くで幽霊を見たり,女性が泣いたりしているようだ。中には牛女がこの岩の上で踊っていたというのまである。牛女はこの地域では人気があるキャラのようだ。

【⑦こしき岩】
豊臣秀吉の命令で大阪城築城の石材としてこしき岩にノミを入れたところ、石工が突然岩から吹き出した熱水で火傷死したそうである。そのノミの跡が今で残っているらしい 。

【⑧仁川ピクニックセンター】
トイレで子供がめった刺しにされて殺された事件があり、「痛いよ。お母さん」という男の子の声が聞こえる。テント越しに「私の息子を知りませんか」というのもあるらしい。

確かに都市伝説の多いところだ。見に行くのもいいが、取り憑かれないように気をつけよう。

2017年5月17日水曜日

石造りの建造物と白鳥城の太陽公園

大陽公園は山陽道姫路西ICから15分ほど行ったところにある公園である。隣は東洋大姫路高校のグラウンドとなっていて、ときどき野球部が練習をしているところに出会う。ここも「謎の公園」である。

公園の中は、石のオンパレードであるが、なぜか老人ホームも経営しているらしい。どうしてわかるのかって?同じ敷地内にあるのだ。はっきり老人ホームと分かる。石づくりと老人ホームの関係がよくわからない。老人ホームの従業員に石を加工する趣味の人がいたとか、老人ホームに入っている老人が作っているとか考えてみたが、やはり無理があるようだ。



お金を入口で払うと太陽公園の中に入れてくれる。普段は閑散として、ときどき東洋大姫路野球部の練習の声が聞こえてくる。
通路を進むとどこかで見たような門が出てくる。凱旋門である。意外とどっしりとして風格がある。とても偽物には思えない。
このぐらいの門だと、家の玄関に置いておきたい。


これはモアイである。イースター島にたくさんいる。ここのモアイは本家イースター島のモアイに比べると下腹部が出ているような気がする。
メタボモアイと呼ぶことにしよう。
本物はもっと大きいんだろうが、これはこれで何となくほのぼのとしている。



自由の女神である。残念ながら小さい。本家ニューヨークの自由の女神に比べると見劣りするのは仕方がない。
偽物なんだから。



兵馬俑である。世界遺産である。たくさんの人が並んでいるが、数人本物の人間が混じっていても気が付かない。と思っていたが、何回目かの時に人が作業をしていた。目立っていた。妙に黄色っぽいのは黄砂とPM2.5にやられたせいだろう。昔の人はよもやこんな仕打ちを受けるとは思っていなかっただろう。さすが中国。4000年の歴史。世界最高の汚染国である。



マーライオンである。シンガポールに行ったことがある人は誰でも知っている。本物は、口からよだれを垂れ流しているが、ここのは何もしてくれない。せめてお魚をくわえて裸足で駆けていくぐらいのことはして欲しい。
なんだか本物より顔が怖く迫力があると感じるのは私だけだろうか?





天安門広場である。あの天安門事件の天安門広場である。1989年のことである。6月4日に起こったから六四天安門事件という。政治改革を求める10万人の群衆に、中国軍が出動、戦車で無差別に発砲したという、世界中から非難を受けた事件のことである。
さすが中国、やることがでかい!


万里の長城である。当初の予定の1/6ぐらいしかできていない。全て石づくりとなっているので歩きづらい。部分的に低いところもあるが、塀が高くてあまり外が見えない。
夏はとても暑く、冬はとても寒い。天国である。


白鳥城である。このお城ができて入園料が上がったという有難いお城である。本物と比べても見劣りしないような気がする。本物を見たことがないもので。中には美術館や喫茶店があり、ケーブルカーで登るらしい。実は私は行ったことがない。入園料に恐れをなしたからである。

まだまだたくさんのものがあるのだが、紹介できない。飽きてしまうからだ。1回は高い金を払っても見ておいた方がいい。結構面白いからである。全て偽物であるが、西瀬戸道の途中にある、偽物寺(耕3寺)に比べるとこちらの方が面白い。石造りだけあってどっしりしている。大人は1300円である。



2017年5月16日火曜日

覚えていますか?タンク山

1997年だったのかよく覚えていないが、5月の終わり頃、学校の正門の正面に、『人間の頭部』が置かれていた。目撃者はたくさんいたが、マネキンの頭部でまさか本物だとは思わなかった。犯人からの警察をバカにしたような犯行声明があった。この中で犯人は自分のことを「酒鬼薔薇聖斗」と名乗った。これが「神戸連続児童殺傷事件」、通称「酒鬼薔薇事件」である。タンク山は犯行のあった場所として、一躍全国に有名になった。センセーショナルな事件であったが犯人が中学生だったためなお驚くこととなった。

タンク山
この事件にはいまだに謎が多い。
警察の都合で捜査したかったところを、この事件の捜査ということで行ったと言われている。

都市伝説では次のようになっている。

当時の兵庫県警本部長は、就任2か月であったが、1995年5月30日に起きた「国松長官狙撃事件」で警備部長としての訓戒処分を受けた人物であった。彼にとってみれば「酒鬼薔薇事件」は、汚名挽回の千載一隅のチャンスであった。
兵庫県警はこの時、過激派の摘発を最重点に置いていた。そこに「酒鬼薔薇事件」が起こった。兵庫県警は「酒鬼薔薇事件」を利用して過激派の摘発を図ったというのが、都市伝説の内容である。
実際にこの時、革マル派アジトは摘発をうけている。

この事件の記録を調べてみると、酒鬼薔薇は400人の公開捜査をしている中で頭部切断を行いそれをなぜか2日後に校門に置いている。しかもその時間は通勤時間帯にかかる直前だからそれなりに通行者があり、さらにアリバイがある。

殺人を犯したのは酒鬼薔薇だが、県警が頭部切断やそれを校門前に置いたという説まである。さて、事実はどうだったのだろうか?

2017年5月15日月曜日

元祖・ナゾのパラダイスに行こう

関西に住む人なら知っているだろう。「ナゾのパラダイス」である。これは時々、深夜番組「探偵ナイトスクープ」で取り上げられている。
関東に住む人は、「なんだ、深夜番組の話か」と思ってはいけない。この「探偵ナイトスクープ」は関西のお化け番組である。何しろ深夜時間帯に放送して、20%の高視聴率を出している番組なのだ。

「ナゾのパラダイス」はその中の人気テーマである。スーパーマイナーなレジャー施設の紹介なのである。その第一号が淡路島にある。立川水仙郷にある「秘宝館」を中心にした各施設のことである。

とにかくすごいところである。「立川水仙郷」は水仙の季節になれば美しい水仙の花が咲き、もちろん誰でも入ることができる。「秘宝館」は水仙郷ではない。
入口からして何があるのか疑わしい。期待してしまうというか、怖いもの見たさというか、スケベ心満載というか、要するにそういった雰囲気がプンプンする。
まさに「ナゾ」である。
変態的な匂いがすごい。

表には「UFO神社」という意味不明な神社がある。見ておく価値があるのかどうかよくわからない。どんなご利益があるのかわからない。さて、「秘宝館」の中に入ると、とても書けないものが所狭しと並べられている。とても書けないものだから書くわけにはいかない。
一例としてこんなものがある。こんなのはましな方である。とにかく常識を超越したエロの世界が展開される。
興味がある人は行ってみるのも良いが、途中の道は狭いところがあるので注意が必要である。

デートで行くには最高の、いやそれとも最悪のスポットである。淡路島はナゾに満ちている。









2017年5月14日日曜日

UMAを見つけたら・・・

UMAとは何だろう?字の通りではない。字の通りなら「馬」である。馬ならどこにでもとは言わないまでも、あちこちにいる。UMAとは未確認動物のことで、英語では、ユニなんとか・ミステリなんとか・アニマルという。あっ、英語ではなくカタカナで書いてしまった!話は横道に逸れるが、アニマルとカタカナで書いた時、昔、どこかにそんな名前の投手がいたような気がする。

日本のUMAと言えば、屈斜路湖のクッシー、池田湖のイッシー、広島山中のヒバゴン、ツチノコなどが有名である。私の妻の実家は大阪北部にあり池田市と隣接しているのだが、なぜか池田湖が見つからない。よく捜してみると九州にあった。ここには体長2mの大ウナギが生息し、何市かよく分からないが、市天然記念物に指定されている。なんだぁ、イッシーは現存するじゃないか。

池田湖の大ウナギ
イッシー以外のUMAはほとんどが嘘か錯覚と思っている人も多い。ところが、私たちとは全く違う生化学反応によって生息する生物がいるとしたら、我々の常識から外れた生態系を持つのではないだろうか。これを「代替生物圏」説という。

もちろん、こんな説は一蹴されるはずだった。ところが、定常宇宙論で有名な天文学者,ゴールドが「地下生物圏」説を出して来た辺りから、なんだか話が妙な方向に進みだした。

何しろ有名な学者である。科学的根拠が薄弱だが、一蹴する訳にもいかない。この説によれば、火星の「地下生物圏」も可能なのだ。火星ばかりではない。他の惑星や衛星にも生物が存在する可能性がある。

地上生物圏と地下生物圏を繋ぐのが海底熱水噴出口と言われており、現在真面目に研究しているところもある。要するに検討を値する説となったのである。

仮に屈斜路湖と地下生物圏が繋がっているとなれば、クッシーの存在も否定できない。つちのこはどうか知らんが。

2017年5月13日土曜日

現代妖怪と昔の妖怪

昔は妖怪はたくさんいたが、文明の発達により暗闇が減って、住む場所がなくなった。例えばのっぺらぼうなどは、暗闇の屋台にいるから風情があって、街灯の下では何とも間抜けな絵になってしまう。

その代わりに、現代では新型の妖怪が現れて、太陽の下で活動している。時代は変わりゆくものである。「諸行無常の響きあり」である。

猫又である。猫が100年生きると、尾が2つに分かれて、猫又という妖怪になる。猫又は人の言葉を理解し話す。超能力を持ち瞬間移動や無生物を動かすことができる。
山に住む猫又は気性が荒く、人を取って食らうと徒然草に書いてあるので、興味のある人は読んでみよう。古典は少し読みにくいが、同じ日本語、なんとかなるだろう。
なお、町に住む猫又は、人間と協調して穏やかに生活するのを望むようである。河童より強い程度である。

猫耳娘である。猫又が進化した妖怪である。東京都のとある街に多く住む。また、漫画やアニメにも数多く登場する。猫の耳がついているのが定義とされているため、尻尾のないのも存在するが、一部の研究者の中には、尻尾がないと猫耳娘ではないと言い張るものもいる。「ねこみみ」「けもみみ」「けものっ娘」などの呼び方があるが、研究者によると、少しずつ意味が違うようである。ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「猫娘」は進化の途中にあたる妖怪である。

九尾の狐である。朝鮮半島・日本・ベトナムなどに伝説があるが、元々は中国の妖怪である。日本では、稲荷神と同一として祀られている。神格があるので、妖怪よりは神様に近い。
非常に強力な妖力を持ち、死してなお、殺生石となり、人間や牛・馬等を殺すことができる。 妖怪の中ではかなり強い部類に入る。



狐耳娘である。九尾の狐の進化型である。稲荷神社に住み、すっかり神様または神の使いとして定着している。見た目は猫耳娘とさほど変わらないが、猫耳娘がメイド服を好むのに対し、狐耳娘は巫女服や着物を好む。尻尾がふさふさで特徴的である。
また、狐火を出したり、従えたりするが、火事の原因となるので最近は自粛しているようだ。
一部の研究者は「獣耳(けもみみ)」として重宝される、萌え属性の一つである。和服・巫女服・モフモフ・いたずらっ娘の萌え属性も持っている。
コックリさんは進化途中の狐の妖怪と言われている。



(ぬえ)である。写真にあるように実在する。サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビという、見るからに恐ろしい姿をしている。 左の写真のように恐ろしい?なんかあんまり怖くないような気もする。サルの顔がなんとなく滑稽で、全身がメタボリックしている。
実力は最強クラスであるが、全然そんな雰囲気を持たない妖怪である。

これもまた(ぬえ)である。とても上の鵺の進化した姿には見えない。上の鵺に比べるとあきらかにカッコいい。見るからに強そうである。







雷獣である。雷を操る妖怪である。実力はあまりたいしたことはなく、江戸時代以降何度も捕獲されている。カッコいい。落雷によって地上に降臨する。鵺の一種との説もあるが、見た目があまりに違いすぎる。タヌキに似ており、前足が2本後足が4本、尻尾が2本あると言われているが、左図ではよく分からない。

現代版の雷獣である。足が2本になって直立歩行する。度々捕獲されたので人間に近い姿に進化した。耳も獣耳(けもみみ)という萌え属性を持つ。胸が無駄に大きくなっており、着物もきちんと着ることができない。かなり強い色気があり、サキュバスの属性を併せ持つ。かつては天上界にいたが現在は東京のとある街に住んでいる。









このように、現代妖怪は女性の姿をしているのが多く、東京の、とある街=「妖怪特区」に住んでいるものが多い。妖怪特区は昔は古本屋の多い街だったが、現在ではメイド喫茶や獣耳喫茶が乱立しており、現代妖怪の就職事情は良好である。特に妖怪は「天然系獣耳」と呼ばれ、時給5000円を超える。
妖怪特区に出かけた時は、獣耳娘に声をかけてみよう。

2017年5月12日金曜日

かごめかごめ

「かごめかごめ」の唄ぐらいは誰でも知っているだろう。もし、知らないなら、今からでも覚えておこう。実力テストに出るかも知れない。テストに出なくても学園祭で歌うことになるかも知れないし、就職した会社の社歌となっていないとも限らない(なっとらんわ)。

かごめかごめ
籠の中の鳥は 
いついつ出やる
夜明けの晩に 
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?

これが怖い歌であると、昔(いつからなんでしょう)から言われている。

まず、最初の「かごめ」の解釈によって違う。
普通の籠、籠のようなお腹をした人=妊婦さんかメタボさん、囲めとか屈めから来たもので遊びの一種、六角形(六芒星)、神宮女(かぐめ)で予言者、竹で囲まれた処刑場などの解釈がある。

「籠の中の鳥は いついつ出やる」については、
「普通の籠」なら、「籠に入った鶏をいつ出すのか」
「妊婦さん」なら、「いつ出産するのか」
「六角形(六芒星)」なら、「いつ出来るのか」※六芒星は結界のひとつ
「予言者」なら、「いつ予言するのか」
「処刑場」なら、「いつ処刑するのか」または「いつ脱走するのか」
となる。

「夜明けの晩」については、
「夜明けの近い夜」すなわち「未明」
「夜明けから夜まで」
「この世ではない世界、すなわち、死後の世界」
という解釈が多い。

「鶴と亀が滑った」については、
めでたい象徴の鶴と亀が滑るので、「凶兆」「死亡」「罪人の処刑」
滑るを「統べる」とし、鶴と亀が統治するということで、「吉兆」
敦賀から亀岡までを治めた「明智光秀」のこと

「後ろの正面 だあれ」は、
「私の真後ろにいる人は誰」
「私にとりついているのは誰」
処刑された人が、「私の前の首のない人は誰」
などの解釈がある。

全体の解釈は、
「鬼はいつ囲いから出られるのかな?真後ろにいる人を当てて」という遊びの歌。
「出産まじかの妊婦が、未明に、後ろにいる人に押されて転び、流産した」という呪いの歌。
「死刑囚が未明に斬首され、転がった首が自分の身体を見ている」という歌。
「死刑囚が未明に脱獄するが、さて、これからどうなるのだろう」とする歌。

変わったところでは
「鶴と亀はそれぞれ芦名家の城の別名であり、埋蔵金の隠し場所を示している」という説。
「霊を呼び出す、いわゆるコックリさんみたいな交霊術のまじない」
「子宝を願うまじない」
などがある。予言者がいつのまにかコックリさんになっているのは気にしないで頂きたい。

明智光秀が天海となって政権を裏から握っていたというのもあったと思うのだが、どこに行ったのかな?



2017年5月11日木曜日

オレンジ 2015年


「オレンジ(Acoustic Ver.)」は、「7!!」(セブンウップス)が歌った曲で、アニメ「四月は君の嘘」(2014年秋から2015年春)の最終話のエンディングです(2015年発売)。夕焼けが消えていくのを見送るような静かな歌となっています。「四月は君の嘘」は全22話とOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)1話からなっています。アコースティック・バージョンでない「オレンジ」は第12話~第21話のエンディングです。

「四月は君の嘘」の中にはたくさんの曲が出てきますが、それらをまとめたアルバムも発売されています。まあ、アニメを見て下さい。私は漫画もアニメも見ましたが、音が聞けるので、アニメの方が良かったと思います。いろんな意見はあるでしょうが。

このアニメは、大泉学園、小平市、府中市、狭山市あたりが聖地となっているので、近所の方は散歩でもしながら「オレンジ」でも呟いてみましょう。私は関西なので行けませんけど。





【四月は君の嘘】ED2

オレンジ

小さな肩を並べて歩いた
何でもない事で笑い合い 
同じ夢を見つめていた

耳を澄ませば 
今でも聞こえる 君の声 
オレンジ色に染まる街の中

君がいないと本当に退屈だね
寂しいと言えば笑われてしまうけど
残されたもの 何度も確かめるよ
消えることなく輝いている

雨上がりの空のような 
心が晴れるような 君の笑顔を憶えている 
思い出して笑顔になる
きっと二人はあの日のまま 
無邪気な子供のまま
巡る季節を駆け抜けていく 
それぞれの明日を見て


一人になれば不安になると
眠りたくない夜は 
話し続けていた

君はこれから何を見ていくんだろう
私はここで何を見ていくのだろう
沈む夕焼け オレンジに染まる街に
そっと涙を預けてみる

何億もの光の中 生まれた一つの愛
変わらなくても変わってしまっても 
君は君だよ 心配無いよ

いつか二人が大人になって 
素敵な人に出会って
かけがえのない家族を連れて 
この場所で逢えるといいな


雨上がりの空のような 
心が晴れるような
君の笑顔を憶えている 
思い出して笑顔になる

何億もの光の中 
生まれた一つの愛
巡る季節を駆け抜けていく 
それぞれの明日を見て
それぞれの夢を選んで


2017年5月10日水曜日

世界平和大観音像

淡路島の東浦町(現淡路市)に世界平和大観音像というのがあった。それほど前のことではない。観音像なんていうので宗教施設かと思いきや、この観音様、ビジネスホテルなどの経営で名を馳せた奥内豊吉さんによって1977年に作られたものである。奥内さんは宗教家ではない。なぜこんなものを作ったのか、その心情は?わからん。


世界平和大観音像
首のところに展望台があって、「ムチ打ち観音」と呼ばれているらしい。観音様の後ろには自由の女神像があったり、右側に10重の塔まである。料金が800円は高いのか安いのか。とにかく商業ベースらしい。

観音様は開眼しているらしいが、宗教色が全くない不思議な施設である。

ご尊顔をよく見ると「ムチ打ち」の他に、頭の上に何かが載っている。シャンプーハットに見えるが、とりあえず「河童観音」としておこう。さらにその上に波平さんの頭みたいに何かが生えている。どうやら避雷針らしいが、ろうそくにも見える。クリスマスのサンタさんのろうそくに似ている。「ろうそく観音」と呼ぼう。

調べてみるとやはり観光施設とした建てたらしい。内部は絵画や車など自身のコレクションを展示していたらしい。しかし奥内氏は63年に亡くなり、施設は妻が相続。その妻も平成18年2月に死亡し、遺族が相続を放棄したため閉鎖となった。そして神戸地裁で競売にかけられたが入札参加者はなかった。ちょっとかわいそうな観音様である。

昔はJR神戸線から見えていたが、最近は見えていない。取り壊しになったのかと喜んでいる。

2017年5月9日火曜日

夕暮れの西の空に不思議な光

それは、私が高校3年の頃であった。季節は既に晩秋から初冬に移る頃である。夕暮れになって私たち11人は帰宅しようと学校からの帰途であった。高校3年の初冬と言えば、受験勉強たけなわである。我々11人はこんな時間まで勉強会でもやっていたのかと思う人もおられるに違いない。しかし、大方の予想に反してハンドボールをやっていたのである。受験前に遊んでいたわけだ。

我々の中の多くは、志望校に通るかどうかわからない状況であったのだが、級友を裏切るわけには行かない。我々は理系クラスであったが進学先は、11人の内、成績のいい順から2人が浪人した。残った9人の内の4人は医学部に、私ともう一人は理学部へ、3人は工学部に進学した。私以外は国立大学だったから結構優秀な連中である(私以外は優秀ということである)。

学校は小山の上にある。といっても周りの斜面は階段状の住宅地である。学校から出てしばらく行ったところに小さな公園がある。午前中は授業をサボった人がたむろしている公園だ。私も何度かお世話になったことがある。


ちょうどこんな光だった
さて、話は元に戻って、我々11人がその公園に差し掛かった時、突然、学級委員長が、「あれは、何や!」
と叫んだ。当然みんなは学級委員長の顔を見たが、彼は西の空を指さしていた。そこには夕暮れの中にひときわ光るものがあった。それは、不思議な光景であるかと言えば、案外そうでなかった。
「鳥だ!」
「飛行機だ!」
「スーパーマンだ!」
「違う!タダの光だ!」
タダの光はゆっくりと西の空に動いて、星が現れだした天空に消えていった。結局、何が何だか分からなかったが、委員長だけはUFOと信じて疑わなかった。




2017年5月8日月曜日

黄昏の猫

私は中学の時塾に通っていたことがある。週に2~3回夕方6時からか7時からか忘れたが、2時間ほどやる。この塾、結構厳しくて有名なところで、私もうとうとしていて先生にチョークを投げられたことがある。昔は卓球の選手だったからコントロールはいいとか言っていたが、野球のピッチャーならともかく、卓球の選手なら投げるよりラケットで打った方が正確に飛ぶんじゃないか?

それはそれとして、この塾は先生の自宅と一緒になっているのだが、この家に一匹の猫がいた。「山寺の和尚さん事件」の3~4年前のことである。

大抵は授業が始まる30分ぐらい前に行って、私はよく碁を打っていたが、負けっぱなしだった。ルールもろくに知らないんだから当たり前である。すると猫がやって来る。この猫、あごを撫でるとごろごろと仰向けになり、お腹を撫ぜると気持ちいいのか動かなくなる。碁をしながら猫をあやしていたが、やはり、思いついてしまったのである。

猫のダンス(目がチカチカする)
猫の頭と碁石の入れ物ー碁笥というのだがー、猫の頭がちょっと小さいぐらいかなと思ってしまったのである。この頃は私は優秀な子であった。思いついたらすぐ実行。後先考えない。先生にしてみれば、素直で(単純な)、積極的な(行動がすぐに読める)扱いやすい子であった。

左手で猫をあやしながら、右手で碁笥から碁石を少しずつ抜いて行く。猫に感づかれてはならないから、音はあまり立てない方がいい。やがて碁笥が空になると、さっと猫の頭にかぶせた。猫は何故か後ろに進みながら、前足で碁笥を取ろうとする。しかしなかなか取れない。それでも何とか碁笥を取って、逃げて行った。

しかし、そこは畜生の浅はかさ、3日後にはすっかり忘れていて、また寄って来る。猫は3年飼っても3日で恩を忘れるというが、全くその通りである。記憶の容量が2日分しかないのだろう。

そして、また、猫を仰向けにした後、囲碁を打ちながら碁笥の石を抜いてを繰り返す。

先生に見つかって、叱られるのは、まだまだ先のことである。

ストレスケア