2017年5月30日火曜日

源氏物語第13帖「明石」

知る人ぞ知る。知らない人は知らない(こういうのが多いな)。源氏物語に「明石」が出てくるのである。一言で言えば、前半は源氏物語はスケベ男の光源氏が次々に女をモノにしていく話で、後半はその子孫のただれた生活ある。平安時代に、これを女流作家の紫式部が書いたのである。小説の内容から分かる通り、紫式部は元祖・ポルノ作家である。宮廷ではかなりもてはやされて次の帖が出ないかと言われていた。コピー機のない時代だから手書きで書き写していたと思うが、まだ発見されていない帖もある。

さて「明石」は源氏物語の第13帖にある。
光源氏はちょっとした悪さがバレて京の都から追い出され、須磨に身を隠した。しかし、日頃の悪行の数々から、天災に見舞われるようになった。その時、父・桐壺が夢枕に立ち須磨から離れるように教えてくれた。翌朝、明石入道が現れ、光源氏は明石へ逃げることとなった。明石入道は娘の「明石の御方(明石の君)」を都の貴人に嫁がせようとしていたので、ほどなく「男と女の関係」(推理物でよく使われる表現)になった。ところが、これを知った紫の上(源氏の第2夫人:正妻は葵の上)の怒りをかい、「明石の御方」への足が遠のく。
さて、宮廷では疫病が流行り、気弱になった帝は光源氏に都へ帰ることを許す。しかし、既に明石の御方は源氏の子を身ごもっており、別れを嘆く明石の御方に源氏はいつか必ず都へ迎えることを約束するのだった。

大体、こんな話である。妊娠までさせてしまった女と、うまく別れようとする光源氏の姿勢は、男の鑑であるが、女の敵でもある。
さて、この源氏物語はフィクションであるが、源氏が明石の御方の元へ夜這いした道を「蔦の細道」という。これは無量光寺に現存する。なぜかな?

無量光寺
無量光寺(むりょうこうじ)は兵庫県明石市にある浄土宗の寺院。源氏物語明石の巻に登場する、光源氏の「浜の館(たち)」のモデルである。門前にある細い道は「蔦の細道」と呼ばれ、光源氏が明石の君に逢うために通った道のモデルとされる。



付近は神社仏閣が多いが、荒れている寺なども多い。整備してお寺廻りができれば観光客も増えるのになあ。





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