昔は妖怪はたくさんいたが、文明の発達により暗闇が減って、住む場所がなくなった。例えばのっぺらぼうなどは、暗闇の屋台にいるから風情があって、街灯の下では何とも間抜けな絵になってしまう。
その代わりに、現代では新型の妖怪が現れて、太陽の下で活動している。時代は変わりゆくものである。「諸行無常の響きあり」である。
猫又である。猫が100年生きると、尾が2つに分かれて、猫又という妖怪になる。猫又は人の言葉を理解し話す。超能力を持ち瞬間移動や無生物を動かすことができる。
山に住む猫又は気性が荒く、人を取って食らうと徒然草に書いてあるので、興味のある人は読んでみよう。古典は少し読みにくいが、同じ日本語、なんとかなるだろう。
なお、町に住む猫又は、人間と協調して穏やかに生活するのを望むようである。河童より強い程度である。
猫耳娘である。猫又が進化した妖怪である。東京都のとある街に多く住む。また、漫画やアニメにも数多く登場する。猫の耳がついているのが定義とされているため、尻尾のないのも存在するが、一部の研究者の中には、尻尾がないと猫耳娘ではないと言い張るものもいる。「ねこみみ」「けもみみ」「けものっ娘」などの呼び方があるが、研究者によると、少しずつ意味が違うようである。ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「猫娘」は進化の途中にあたる妖怪である。
九尾の狐である。朝鮮半島・日本・ベトナムなどに伝説があるが、元々は中国の妖怪である。日本では、稲荷神と同一として祀られている。神格があるので、妖怪よりは神様に近い。
非常に強力な妖力を持ち、死してなお、殺生石となり、人間や牛・馬等を殺すことができる。 妖怪の中ではかなり強い部類に入る。
狐耳娘である。九尾の狐の進化型である。稲荷神社に住み、すっかり神様または神の使いとして定着している。見た目は猫耳娘とさほど変わらないが、猫耳娘がメイド服を好むのに対し、狐耳娘は巫女服や着物を好む。尻尾がふさふさで特徴的である。
また、狐火を出したり、従えたりするが、火事の原因となるので最近は自粛しているようだ。
一部の研究者は「獣耳(けもみみ)」として重宝される、萌え属性の一つである。和服・巫女服・モフモフ・いたずらっ娘の萌え属性も持っている。
コックリさんは進化途中の狐の妖怪と言われている。
鵺(ぬえ)である。写真にあるように実在する。サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビという、見るからに恐ろしい姿をしている。 左の写真のように恐ろしい?なんかあんまり怖くないような気もする。サルの顔がなんとなく滑稽で、全身がメタボリックしている。
実力は最強クラスであるが、全然そんな雰囲気を持たない妖怪である。
これもまた鵺(ぬえ)である。とても上の鵺の進化した姿には見えない。上の鵺に比べるとあきらかにカッコいい。見るからに強そうである。
雷獣である。雷を操る妖怪である。実力はあまりたいしたことはなく、江戸時代以降何度も捕獲されている。カッコいい。落雷によって地上に降臨する。鵺の一種との説もあるが、見た目があまりに違いすぎる。タヌキに似ており、前足が2本後足が4本、尻尾が2本あると言われているが、左図ではよく分からない。
現代版の雷獣である。足が2本になって直立歩行する。度々捕獲されたので人間に近い姿に進化した。耳も獣耳(けもみみ)という萌え属性を持つ。胸が無駄に大きくなっており、着物もきちんと着ることができない。かなり強い色気があり、サキュバスの属性を併せ持つ。かつては天上界にいたが現在は東京のとある街に住んでいる。
このように、現代妖怪は女性の姿をしているのが多く、東京の、とある街=「妖怪特区」に住んでいるものが多い。妖怪特区は昔は古本屋の多い街だったが、現在ではメイド喫茶や獣耳喫茶が乱立しており、現代妖怪の就職事情は良好である。特に妖怪は「天然系獣耳」と呼ばれ、時給5000円を超える。
妖怪特区に出かけた時は、獣耳娘に声をかけてみよう。
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