2017年5月4日木曜日

分家・学校の七不思議

夕暮れになって、学校の校庭のクラブも終わり、校舎内では誰もいない教室が闇の中に落ちていく頃、現れるのは不思議な一群である。魑魅魍魎の類いかと思いきや、肝試しである。

誰でも知ってる、とある学校の七不思議である。なんだか、季節外れになってしまったような気がしないでもないが、学校の七不思議は年中無休である。休みとなれば誰かが肝試しをやっている。肝試しの時には、霊界名物の「きもだ飯」を食べながらするとよい。もし自分はしたことがないなら、クラスで仲間外れになっていないか考えてみよう。

1.「トイレの花子さん」、あるいは「赤と青の紙」または「トイレから聞こえる喘ぎ声」
どこでもあるトイレ伝説である。ポットン便所が前提になっているので、よほど田舎に行かないと無理である。都会では「トイレからの喘ぎ声」だけであるが決して戸を開けてはならない。ところでポットン便所で思い出したが、ポットン便所の肥溜めに入って女性の陰部を撮影していた男が捕まったという事件があった。私はどうでもいいし、だいたいここ数年ポットン便所など見たことがない。

2.「増える階段」、あるいは「13段しかない階段」または「階段を登ると聞こえる喘ぎ声」
有名なヤツである。階段の段数は学校によって違うが、それが増えたり減ったりするのである。「13階段」は死刑の13階段に由来するが、20段以上ある階段が13にまで減ると、1段が高くなってちょっと登りにくい。階段の下にある部室から喘ぎ声が聞こえることもあるが決して戸を開けてはならない。

3.「体育館の音」、あるいは「体育倉庫の喘ぎ声」
これも有名な話である。なぜかバスケットボールをしているのが多い。あるいは退勤したはずの教師と真夜中になっても帰ってこない生徒が体育倉庫に閉じ込められた(隠れた?)とかいう話もある。喘ぎ声が聞こえる場合は決して戸を開けてはならない。追いかけられて脅される場合がある。
4.「鏡に写る女」、あるいは「鏡の中に引きずり込む女」または「鏡の近くで聞こえる喘ぎ声」
これも有名。どこかにある鏡の中に住む女の話である。鏡はあちこちに都合よく移動する。鏡の近くの教室から喘ぎ声が聞こえることがある。決して近くの教室の戸を開けてはならない。
5.「理科室の骸骨」、あるいは「笑う骸骨」または「理科準備室の喘ぎ声」
やはり有名である。理科室は変な置き物(?)が多いのでこんな話がある。筋肉のない骸骨が走り回ったり、笑ったりするのは不思議である。理科準備室はどうせ想像どおりだろう。はいはい、戸は開けませんから。

6.「ピアノを弾く女」、あるいは「夜中の音楽準備室から聞こえる喘ぎ声」
ここまで全部有名な話であった。ピアノを弾きたかったが死んだ女の子の霊がピアノを弾きにくるというもの。音楽準備室の喘ぎ声はどうせいつものヤツだから

7.「7つ目の謎を知った人は死ぬ」
たいていの7つ目はこうなっているのが多い。行方不明になるとか、記憶が全てなくなっているとかいうのもあるらしい。一つだけ具体的でないので、邪魔臭かったのか実際に死んでいるから分からないのか?どうだろう?

とまあ、こんな具合である。さあ、学校の7不思議に挑戦する意欲がわいてきただろう!
正コースは怪談コースで7つの話の場所をまわる。好きな男子に抱きつけるとあって女子に人気がある。
裏コースはコース上の戸をそっと開けて覗いて回る。悪趣味な男子に人気がある。

どこかの学校でこういうコースを作ってみよう!

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