それは、昔々、私がまだ高校生だった頃の話です。
ある天気のいい日に、散歩でも行こうとしていたところ、家の裏手で知り合い?の猫に出会いました。猫が私の方に寄ってきたので、私は猫を抱き上げました。その瞬間頭の中に童謡が走りました。
「山寺の 和尚さんは 毬を蹴りたし 毬はなし 猫をかん袋に押し込んで・・・・・」
はて?かん袋って何だ?紙袋じゃすぐ破れてしまうなあ(紙袋らしいです)と悪ガキは思いました。何かもっと丈夫な袋はないか、確か家の補修をした時のセメント袋が納屋にあったような・・・・。
偶然にそこに納屋があったので(知っとったやないか!)、とにかく偶然あったので、悪ガキが覗いてみると、先日家の補修をした時のセメント袋が、偶然にもありました(偶然じゃないやろ!)。
悪ガキは山寺の和尚さんの鼻歌を歌いながら、猫をセメント袋に入れようとしましたが、猫も何か不吉な予感を感じてか(あたりまえやろ!)大声でなきながら爪を立てて両手両足を突っ張って、生意気にも人間様に抵抗します。それでも猫は抵抗むなしく、ずるずると袋の中に、おとなしく入っていきました(無理やり押し込んだんやないか!)。
悪ガキが、軽く蹴ってみようとしたとき、猫の大声を聞きつけた近所中の人が出てました。近所と言っても3軒しかないんですが。ちょっとした田舎なんですよ。父母は否定しますが。
悪ガキは、「お前は高校生にもなって何をしとるんや!」と寄ってたかって、こっぴどく叱られました。猫の怨念は恐ろしい。(自業自得とも言いますが)
それは、はるかに昔の、私が子供でも大人でもなかった、高校生で悪ガキだった頃の話です。信じない人がいるんですが実話です。猫と「山寺の和尚さん」が偶然揃うと、誰でも同じことをすると思います。必ず、そう、必ずです。先日、妻にこの話をしたら「動物虐待」と言われました。責めないで下さい。私は悪くない。「山寺の和尚さん」が悪いんや!
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